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4月17日午後11時14分ごろ、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で震度6弱の地震があった。中部地方から九州にかけて震度5強から1を観測した。
気象庁によると、震源地は豊後水道で、震源の深さは39キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・6と推定される。津波はなかった。南海トラフ巨大地震の想定震源域だが、気象庁は記者会見で「この地震によって直接、南海トラフ巨大地震の可能性が高まったとは言えない」との見解を示した。
四国で震度6弱を観測したのは現在の震度階級になった1996年10月以降初めて。各地の消防などによると、愛媛県で6人が軽傷、大分県では、大分市の70代女性と津久見市の80代男性が転倒するなどし軽傷を負った。高知県も1人が軽傷。
運転中の伊方原発3号機に異常なし
原子力規制庁は4月18日、愛媛県伊方町にある四国電力伊方原子力発電所について、運転中の3号機に異常は確認されなかったと発表した。原発周辺の放射線量を観測するモニタリングポストにも異常はなかったという。
3号機原子炉や使用済み燃料の冷却装置にも異常はなく、現在も運転を継続している。四国の西北端から九州に向かって細長く伸びた佐田岬半島に立地し、今回の地震の震源地にも近い。規制庁によると、同原発が立地する伊方町では震度4を観測した。